こんにちは。
「上総清川駅」より徒歩15分、木更津市清見台にある歯医者・歯科医院、清見台いしい歯科です。
秋の空気を感じる頃となりましたが、お口の乾燥が気になり始める時期でもあります。
今回は、私たちの健康を守る「唾液」のチカラに注目し、その防御力を最大限に活かす方法をご紹介します。
知っておきたい！唾液の持つパワーと役割
唾液は、単なる「水分」ではありません。
むし歯や歯周病からお口を守るための様々な働き、つまり天然の防御機能が備わっています。
唾液の主な役割
・自浄作用
食べかすや細菌を洗い流し、お口を清潔に保ちます。
・抗菌・殺菌作用
含まれる成分が、細菌の増殖を抑えます。
・再石灰化作用
むし歯菌の酸で溶けかけた歯の表面を修復（再ミネラル化）します。
・消化作用
食べ物の消化を助け、飲み込みやすくします。
唾液が十分に分泌されることで、これらの防御力が働き、むし歯や口臭の発生を防いでくれるのです。
要注意！ドライマウスが招く悪循環
唾液の分泌量が減ってしまう状態を「ドライマウス（口腔乾燥症）」と呼びます。
その主な原因は、日々のストレスや服用されている薬の影響、口呼吸、加齢など多岐にわたります。
ドライマウスを放っておくと、以下のようなお口のトラブルを引き起こす恐れがあります。
・口臭の悪化
洗い流されるはずの細菌が増殖し、口臭の原因物質が増加します。
・むし歯・歯周病の進行
自浄作用や再石灰化が機能せず、むし歯や歯ぐきの炎症が進行しやすくなります。
・粘膜の傷
お口の中が乾燥して傷つきやすくなり、口内炎ができやすくなります。
唾液の分泌量アップ！今日からできる簡単セルフケア
唾液腺を刺激したり、生活習慣を見直したりすることで、唾液の量を増やし、防御力を高めることができます。
「自浄作用」を高める4つの習慣
自浄作用をしっかり働かせるための、簡単な習慣をご紹介します。
💡1.こまめな水分補給
喉の渇きを感じる前に、水やお茶でこまめに潤いを補給しましょう。特に目覚めた直後や就寝前は忘れずに。
💡2.唾液腺マッサージ
耳の前や顎の下にある唾液腺を、指で優しく数回押したり、円を描くようにマッサージします。食事の前に行うと効果的です。
💡3.よく噛んで食べる
噛む回数を増やすほど唾液は多く出ます。一口あたり30回を目安によく噛むこと、またはキシリトールガムなどを活用して刺激を与えましょう。
💡4.鼻呼吸を意識する
口呼吸は唾液を蒸発させる最大の原因です。日中や就寝中、意識的に鼻呼吸を心がけましょう。
乾燥に負けない、健康な毎日を
唾液のチカラを味方につけることは、お口だけでなく全身の健康維持にもつながります。毎日のちょっとした習慣を変えるだけで、お口の防御力は劇的にアップします。もし乾燥やネバつきが気になるようでしたら、ぜひ当院にご相談ください。
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